…そりゃ光栄だ。 (随分と大人びた声色に驚いたのか一瞬の間を置いて、いつも通りの軽口で返す、同じくらいの背丈の吸殻がまっすぐ並んだプラスチックの小箱をぱちんと閉じて、「酒があるからかな、?」と親戚の子どもに対するような冗談混じりの口ぶりを。榊が喜んでいる、と童は言うが自分もまた、まるで暫くの友人と時間を共にしている時のような気でいるのは事実で