…御苦労様、助かったよ。 (髪や着物の裾を弄って暫しの暇を潰していると、幼子─の姿をした眷属が石段を駆け上がって来る姿が目に留まり、その奥には樒が居るのが見えた。自身に走り寄ってくる眷属の頭を撫でて声を掛ければ、少し嬉しげに頬を緩ませた後、眷属の姿は元の白蛇へと戻る。片足を地面に擦るようにして歩き、樒へと近付いて微笑み掛け) …やあ、また来たのかい?