蛇、 (白く細い蛇が一匹視界の端を滑っていく様に呟く、そういえばこの辺りで蛇の化物のような男に会ったっけ、もし本当に神隠しならあれは何か知っているだろうか、と自分にしては非現実的な妄想を掻き消そうと頭を振り。風が大きく木々を揺らしてざあと影が広がる、仰ぎ見れば空が葉に覆い隠されやけに狭い、あの神社への道筋を思い出そうと辺りを見渡せば