『 伊澄も ね 。 私の心配は いいから 。』 姉の心配ばかりする弟に「そっちもね」といいご飯を口へ運ぶ。我ながら腕がいいなと感心して 自然と笑みがこぼれる。ご飯が食べ終わると片付け、洗い物を始める。指の傷にしみて痛むがそ の顔一つも見せずにせっせと終わらせる。弟の方に目線を向けると「そっちも洗うよ」と声をか ける。