匿名さん 2023-09-22 21:21:17 |
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(穏やかな声色で語りかけるその様子は母親からの説教とよく似ていた。はじめは「嫌だ」の一点張りだった白兎も、話が進むにつれへなへな下がる耳と視線。確かに、今まで読んだ絵本に登場するような狼は自分たち兎にとって恐ろしいもの、怖いものとして描かれていたけれど。いくら狼とはいえ命の恩人である相手を、ましてや今までずっと憧れてきたそうを、そう簡単に拒絶することなんて出来る訳がなく。諦めが悪そうに服は掴んだままで)
僕はそんなこと気にしないし、おにーさんは優しいから僕を食べたりしないもん……
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