龍神 2023-08-20 23:05:18 |
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あ、ああすまない…!どうか嫌わないでくれ黎明…!
(最愛の彼女に嫌われては生きていけないと垂れ下がった眉は神の威厳などどこかへ置いてきたような情けないもの。同時にこの原因を作った主犯である風神には気配だけで殺気を向け、器用に湿度と冷気を両立させつつ頭を下げ。否どちらかと言えば自身の行動が原因に近しくはあるのだが、愛娘との楽しいひと時を邪魔しただけで死罪にも等しいのだから同じことだ。「こいつには……お、俺が奢っておいてやるから黎明はなにも差し出さなくていいんだぞ…」血が出るほど唇の端を噛むほどにはその言葉を口に出すのが悔しいのか、やがて上げられた顔の中、血走った目で風神の方へと視線をやり。自身の気の所為であればいいが、同席している風神の様子に何やら不穏なものが混じり出している。膨らむ警戒と彼女に嫌われたくないという私欲がせめぎ合い、結局表面上は大人しく食事を摂ることにして)
うん、ごめんね。どうやら保護者よりよっぽど出来た子みたいだね、黎明ちゃん。……ふふ、欲しいな。
(再び差し出された皿と注意を聞き届けては、大して気にした風もなくうんうんと頷き。返答的に果たして忠告の内容を理解しているのかどうかは甚だ疑問だが、彼女の方へとやんわり皿を押し返し「育ち盛りなんだから、君はたくさん食べたほうがいいよ」とのんびり言い切って。自身は既に食事を終えているのだから気にする必要もない。彼女が言葉に従うのならば満腹になるまで時間を過ごすことにしようか。お手洗いに立った隙に会計は既に支払い済み、皿の中身が空になったのを見届ければ椅子を引いて。ヒュウ、と吹いた風は外風ではなく内側に渦巻くもの。凪いだ室内に出現した風に目元は隠され、にやりとした笑みの浮かんだ表情も同様に隠されて。靡いた服の端に巻き込まれるように、幾重にも重なる声が響くことだろう)
『──さて、もう良い?』
・・・・
失礼致します!お返事のたびに黎明ちゃんの可愛さにニッコニコになっている背後です。「そろそろ区切りが良いかなぁ」と思いまして、顔を出しに参りました。この後の展開で風神が黎明ちゃんを掻っ攫い、ついでにその場に雷神を向かわせようと思っているのですがいかがでしょうか?他に展開のご意見などあればお伝え下さると嬉しいです…!
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