「 毒を食らわば 」　〆

好的。我的主人、望む。これだ、です（力強くわしゃわしゃと触れられるのが嬉しくて、夢中になる。与えられる褒美にめろめろと心を蕩けさせているこの現場を第三者が見ていたなら夜鈴をとんだ腑抜けだと馬鹿にして下に見ること間違いない。それ程までに牙が抜かれた無防備な姿を以て全身で服従を示していて。幸福の時間が終わりだと伝わると膝の上に乗せたままの顔を持ち上げて、相手の視線の先を追い掛け。勉強の単語に嫌がるような個人の感情を見せず、飼い慣らされた犬が朝刊を取りに行くように目的の物に向かって迷いなく進み。勿論、最初に口にするのは『わかりました』と素直な返事で、乱れた髪はそのまま整えること無く触れ合いの余韻を残したまま。手にしたのは書類が束になった物、それを持って定位置に帰ると元通りに相手の足元に両膝をくっ付けて『ご主人の望む物』である書類を掲げ、手渡して。この後に控えているお勉強とは相手の声を聞ける物として認識しているらしい、拒否反応は無く逆にわくわくと期待の含まれた雰囲気で顔に掛ける眼鏡を外し、チェーンを使って首にぶら下げて思ったままに『わくわく！』と声に出すと、何が記載されているのか全く読めない文字の並びをただそのまま絵を見る感覚で視界に収め）令人興奮的！