グラサンオールバックの悪魔(♀) 2023-07-02 08:48:30 |
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ま。画期的。お借りするわね。
( 彼女に手渡された道具をまじまじと見れば感心したように上記をぽつりと零して。血塗れたその恐ろしい道具を手にしても感じるのは仲間のために道具を開発するなんて優しいなあ、と妙な感想だけで、アリシアはふと男に何かを囁いているジャスティスの方を見て何かしら?とこてりと首を傾げるも男の顔からサッと血の気が引いたのを見れば何かまた恐ろしいことを囁いたのだろう。アリシアは自分にあれは出来ないなと素直に彼女へ尊敬の念を送っては「 どんどん行きましょうね 」と甘ったるい死刑宣告にも似た言葉を吐けば触れただけでびく、と体を跳ねさせた男の指を柔らかい手で丁寧にペンチに男の爪を挟み。それからキュル、と錆びた硬い音を鳴らしながらレバーを逆回転させれば先程の苦労はなんだったのかと思うほど男の爪が簡単に剥がれる。悲痛な悲鳴と泣き声をあげる男とは対照的にアリシアの瞳は〝すごい!〟ときらきら輝き、そこからはあっという間に10本全ての爪を剥がし終わる。男が自分の爪が全て剥がされた手をわなわなとアリシアに掲げながら「 て、天使さま、これで、おれも、て、天国に、 」と息も絶え絶えに問いかければ、アリシアはその言葉に相も変わらずにっこりと微笑んで「 頑張りましたね。お疲れ様でした。 」と男の頬を先程とは違う生ぬるい血で汚れた手で撫でる。男は喉を引くつかせながら安心したように息を吐くも、それを見たアリシアはまた柔らかな神様みたいな声で 「 でも、これが終われば天国に行けるだなんてだぁれも言ってませんよ。主はあなたをお許しになるでしょうが、地獄の悪魔は逃がしてくれませんもの。 」と彼を切り捨てるようにいつもと甘ったるい蜂蜜のような声で告げ。男はその言葉にぴく、とネジが止まったおもちゃのように動きを停めれば、音もなく静かに一筋の涙を零しながら「 ぁ、ああ、……あ、…… 」とスッカリ光の消えた瞳でアリシアを見上げ続け。正に天国から地獄に落とされた抜け殻のような絶望の瞳。ぞわぞわと身体中を駆け巡る快楽の波にアリシアは今までで1番の笑顔を浮かべながら「 うふふ、いいお顔! 」 と廃人と化した抜け殻の男と目線を合わせて嗤い。 )
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