銀河鉄道の夜　/ NBL、指名制、無登録

　>兎座

わたくしの弟妹達はみんな思いやりがあって賢い子達なんですのよ。兎とはきっと仲良くなれると思いますわ。
(自分の家族との出会いを期待する言葉に目を輝かせて、自慢げに人差し指を立て姉弟達を褒め称える｡こんな人なら安心して話せるだろう。身内のことを話せてご機嫌になる。家自体は苦手でも、彼らは大切なのだ。彼の笑い顔を眺めながら説明を聞いて、良いのだろうか……とメモ帳とペンを「は、はあ…ありがとう」と言いながらポケットに入れる。よくわからないが、この銀河鉄道におけるカムパネルラの私物とはVIPカードのような物と近しいのだろうか？まあ烏のようにからかってくる人が減るのなら良いことだ。そういえば烏にも黒いハンカチを貰ったなと考える。家の引き出しに大事に仕舞われているそれは、開ける度自分の励ましになっている。あのとき確か反対に自分のハンカチを相手に押し付けたが…。思い出に浸って相手の考える様を見つめていると、突然の真剣な顔に誰か恋する相手でも居るのだろうかと微笑ましく思いながら、相手の語る恋とはなんとやらを聞く。初めはうんうんと頷きながら興味深そうにしていると、今は自分に恋してるという言葉に脳がバクを起こし、え？と無表情で固まる。話を最後まで聞き終わると、数秒ほど無言になって、一気に顔を赤くする。熱い頬を手で抑え、「え、あ、貴方、私にって、それは……」一気にキャパオーバーして取り乱していたが、しばらくしてから落ち着けと念じるように首をブンブンと振って、悪戯をした子供を咎めるような視線で相手を見る。下記の事を叱るような声音で言うと、ぷいっと顔をそらしては。)
……からかっているのでしょう？もうそんな手には翻弄されないと決めていますの！ここにいる人達は私を引き留めようとするのが趣味なの？わたくしは帰らなくてはいけませんわ。よってお断りさせて頂きます、可愛い兎さん！

身分証:>109