銀河鉄道の夜　/ NBL、指名制、無登録

＞宮守

ようできた、ええ子じゃのぉ。……素直な子ぉは可愛いけぇ、わしゃぁ好きなんよ( 本来不要な脅し、恐怖を与える為だけの会話が彼女に危機感を与える。哀れになる程カタカタと震えて怯える姿はなんて愛らしいのかと口元のにやけ面が深くなる。満足だとウンウン頷いて、彼女を見る。大きな瞳からは止めどなく綺麗な涙がはらはらと零れ落ちていて痛ましい。痛ましいのに、それでも最後の弱さだけは表に出してやらないと気丈に振る舞う姿が健気で、可愛らしくて、胸を擽る。飴と鞭と言うつもりなのか、髪に触れていた指がそっと開かれると幼い子供にするみたいに頭の形に合わせて何度か撫でて「 ええ子にお願い出来たけぇ、一つだけ教えちゃろうね。まず、ここは夜空を走る銀河鉄道。今はちょうど鷲の停車場を過ぎたところじゃ。……これ以上はわしに何の得もないけぇお嬢ちゃんの交渉次第言うたとこか。ああ！そうだ。 」唯一の情報は肝心の降車駅を伏せた物、戯れに伸ばす人差し指の背で可哀想にしとどに溢れる涙を掬うと躊躇いなく口元に運びペロリと舐め取って。塩辛さにクツクツと喉を鳴らして思い出したかのように付け足して ) わしゃカムパネルラ、お嬢ちゃんはジョバンニ。この呼び名だけ忘れたらいけんよ



>オーブリー

( 一つのマフィンを食べ終わるのに時間をそう必要とせず、沈黙はほんの数分。そう長い時間では無いが正面の彼が夜空の散歩を楽しむ時間を作り上げ、最後の一口を口に運べば膨れた喉仏が上下した事で一度も歯を使わずに丸呑みにした事がわかり。一つでも十分な大きさの物を複数個食べ終えれば一旦の空腹感は消えた様子、一度膝上のボックスを隣の座席に移すとそこで漸く再度口を開き「　あなた、年齢は？その服装なら成人は未だだろう。ジョバンニの前に呼ばれるあなた個人の名も聞いて構わないか？……私は海蛇のカムパネルラ。正しい年齢は把握していないがあなたよりは上だ。　」空腹感が満たされると今度は正面に座るジョバンニ、彼についてが気になり始めた。腹部の上あたりで両手を重ねて姿勢を正しく彼に向き合う。「　ああ、私だけが質問を重ねるのはマナー違反だな。あなたが望むなら私に答えられる範囲での回答をしよう。　」表情を変えないまま途中で思い直す様に代替え案を持ちかけて　)