名無しさん 2023-06-18 14:24:24 |
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( 優しく頭を撫でられると、今度は安心感で涙が溢れそうになる。たが、それをかろうじで我慢しつつ、相手からの言葉には静かに頷いて。手も取られるがままにやっとのこと歩き出す。
もし、彼が間に入ってくれなかったら、きっと自分は手を出していたことだろう。そう考えると、自分自身も怖くなって惨めな気持ちになる。)
……母親なんだよ、あれ。
最近連絡がしつこいとは思ってたけど、こっそり付いてきてたとは思わなかった。
金に困った時だけ、あぁやって俺に固執するんだ。
多分、彼氏に騙されたか捨てられたかどっちかだろうな。
………情けねぇ。
( 相手には話しておいた方が良いだろうかと、ぽつりぽつりと口を開く。最後に見た時はもっと派手な格好をして遊びまくっていたようだったが、先程みた様子だと生活が上手くいっていないのが見て取れる。
最後に呟いた言葉は、母親に向けてはもちろんのこと、そんな親と完全に関係を断ち切れていない自分にも向けられたものだった。)
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