匿名さん 2023-04-29 15:14:24 |
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ぅあ、えっと、は、はい!
( 此方の事情など(隠しているので当たり前に)お構い無しに料理工程をどんどんと進めていく…どころか先程よりも更に手を握る力を込めた主人に、覚えるどころかその場を乗り切るだけで精一杯の椿はぐるぐると緊張と羞恥で混乱したままそれについて行き。なんとか彩り鮮やかなサラダが完成すれば、行き着く間もなく火を扱う工程に移るそうで未だ赤みの引かない薄桃色の頬で「 が、頑張ります… ! 」とギリギリ元気よく返事をして。主人直々にこうして料理の手ほどきを受ける。それはとても有難いことなのであるが、如何せん自分の顔の良さを理解していなかったり女心に疎かったりとどうにも彼は椿の乙女心(だけではなく他の女性の乙女心も)を乱すのが上手く、まだ目覚めたばかりの清々しい朝であるはずなのに椿はなにだかもう1日働き詰めたあとのような心労具合で。だがしかしこれもお仕事のため。それに自分は男を手玉に取る花街出身花街育ちだ。こうしてやられっぱなしではいけない。花街の女の維持を見せなければとパシン!と自身の柔く白い頬を両手で気付けては改めて気合いを入れ直し。 )
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