匿名さん 2023-04-29 15:14:24 |
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では、…えと、直政様、と。うふふ。
( 自分の反応がどうやらお気に召したらしい彼の反応に`笑われた…!`と椿はぽぽぽ、と頬に朱を散らして。子どもっぽいと思われてしまったかしらとちらりと彼のほうを見るもどうやらそうではないようで。自己紹介を、と彼から告げられた名前をぽつりと鈴のような声でつぶやけば、思わずふにゃふにゃとした笑顔が漏れてしまい口元をちいちゃな両手でそっと隠して。遣手婆から彼の名前等は聞いていたし、きっと彼も自分のことは教えられていただろうがこうしてちゃんと改めて名前を教えてくれることに`家族のひとりになるんだな`と実感が沸き心がじんわりと温かくなるような感覚がする。男衆の名前を呼ぶときも、お客さんの名前を呼ぶときもこんな気持ちにはならなかったのに。椿は口元を隠していた手を自分の胸元──じんわりと温かくなった箇所に手を添えたあと、ふと自分も自己紹介しなければと我に返ればスッと背筋を伸ばし「 椿と申します。お花の、椿とおんなじ文字を書きます。 」とにこにことスッカリ緊張の解れたような朗らかな笑顔を浮かべて。彼のように立派な家の出ではないので苗字などは存在しないが、大好きな姐さんからもらった大切な名前だ。その表情に恥ずかしさは一切ないどころか、大好きな名前です!と言いたげに瞳がきらきらと宝石のように輝いていて。 )
( / かしこまりました!
背後様と同じ流れを共有できていたようでうれしいです…!
よろしくお願いいたします! )
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