匿名さん 2023-04-29 15:14:24 |
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だって、
……折角見ていただけるなら1番自信が持てる私がいいんですもの。
( 確かに彼の言うこういう時にしか見られない一面を見たいという気持ちもわかるし、きっと自分が逆の立場だったら彼のようにこっそりと見ていてしまうかもしれないけれど。それでも想い人には一番可愛くて自信の持てる自分を見てほしいのも乙女のわがままで。ふ、と彼の方を見れば何かを考えるような仕草をしていることに気づいてこてりと首を傾げては「 どうかしましたか、? 」と不思議そうな声で問いかけて。何か舞で気になることがあったのかしら、と該当しそうな項目を浮かべるも特にしっくりくるものはなく、椿の疑問は深まっていき。…と、どうすれば許してくれるかとこちらを切なそうな黒瑪瑙で見つめる彼をちらり、と横目で見てはおずおずと立ち上がりそのまま彼の耳元に唇を近付けては「 じゃあ、ほかの女の方のとこに行かれる時は椿も連れて行ってくださいまし。……直政様1人で行っちゃ嫌(や)。 」と周りに自分と彼以外がいる訳でもないのにぽそぽそ小さな声で囁いて。それからそっと彼から離れると、だめ?と言うように緩く眉を下げながら首を傾げてみせ。 )
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