匿名さん 2023-04-29 15:14:24 |
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わあ…!
……ん、んん。失礼いたしました。
( 目の前に置かれた、見ただけで高価だとわかるカップに注がれた紅茶と美味しそうなクッキーにぱぁ、と瞳を輝かせるもすぐにハッと我に帰れば主人である彼にもてなされてしまったことに対して頭を下げて。花街出身であるが故、クッキーを客に差し入れとして戴くことはあれどそう滅多に食べられるものでは無いので年相応にはしゃいでしまった向かい側のソファに座る彼にちらりと目をやれば、また此処が自分の家になるんだと改めて伝えられる。優しくて耳馴染みの良い低音は、決して大声という訳では無いのに人生で片手で数える程しか聞いた事のないチェロやコントラバスのように室内に響く。彼に名前を呼ばれるとなにだか胸がきゅうと締め付けられるような気がするのは、帯をきつく締め上げすぎたせいだろうか。彼の夜空のような黒い瞳に真っ直ぐ射抜かれては、どきんと大きく跳ねた心臓の音は無視して背筋を伸ばし、「 旦那様のご随意に。こう見えて、力仕事はとっても得意なんですよ。 」とぱっと花が開くような笑顔を浮かべれば冗談交じりに左記を述べて。三味線を引くのも、舞を舞うのも、全部筋肉が必要だからと姐さんからよく扱かれているものだからそこらの町娘よりはよほど筋力と持久力はあると。こんな縁もゆかりも無い自分を身請けしてくれた彼へ、真意は分からずとも力になる気はどうやらあるようで。 )
( / ありがとうございます…!!
そうですね…、椿が花街から出たことの無い女の子なので、カフェ等でお茶とかをしている2人が見たいなぁと…!!!)
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