匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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ひ、──…っ、ふぁい…?
( 真っ暗闇の中では何もかもに恐怖を感じて、彼が移動して何かにぶつかり音を立てる度に肩をびくつかせながら身を震わせる。頭を抱えるように押さえた力をつい強めていけば耳元も軽く塞いでしまうも、自身の名を呼ぶ声にはっとして、そっと手を緩めて下ろしていきながら目を開けるけれど瞑っていたのと然程変わらぬ景色が広がっていて。ぐす、と鼻を啜りつつ縋るようでふやふやと細い声ながら彼の声に応じては、蹲るようにしゃがんでいた顔をそっと上げ首を伸ばして。怖いものは何も視界に入れたくないけれど、彼の姿を求めて濡れた睫毛に縁取られた双眸を暗闇の中で不安げに揺らしつつ見据え )
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