匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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きれい…。
( 天藍の薄紅のコントラストが綺麗で、ひらひらと舞い落ちる花びらは雪を見上げた時のように吸い込まれそうで見惚れてしまう。彼がスマホを構え始めたのを視界の端で認識し、自分も桜を写真に収めようかと思った時、ふいに目の前に翳されたスマホの画面に映っていたのは桜に見惚れた自分の姿で。桜を撮ってたんじゃないのか。柔らかな面差しを向けられては桜と同じ色に頬を染めつつ、風靡く横髪に手を伸ばし触れようかとしては、伸びてきた手に双眸を瞬くと花持ち引いていく手に「へ、──…あ、いつのまに」と更に少し色濃く頬を染めながら視線を下げて。帽子の中に入れられたその花びらはどうするのだろうか。そのまま自身の手に持つトートバッグへ、は、と視線を滑らせては、胸の前まで持ち掲げてぎゅっと双眸を瞑りながら緊張の面持ちでお誘いの言葉を掛けると、〝いろいろ〟のうちを明かしながらあたふたと言葉を続けて )
あのっ、実は今日はその、折角のお花見なのでお弁当を作ってきたんですけど、よかったら食べませんか…!レジャーシートももちろんあるので…あっ、そもそもお腹空いてますか?
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