匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
![]() |
通報 |
息抜きどころか、幸せいっぱいでしたよ!
( バスドロップの入った紙袋は腕に、同じ片腕にはサメを被った猫のぬいぐるみを抱き、反対の手にはプリクラの画像を表示したスマホを持ち、更には両手に抱ききれないほどの幸せで満たされていれば、眩しいほどの笑みを浮かべながら応えてみせて。結局幸せな気持ちを貰ってばかりのホワイトデーになった気がする。寮の方向へと少しばかり先に踏み出した彼に「はい!」と嬉しそうにたたっと小さく駆け寄っては、徐々に瞑色へと移り変わる空の下、二人肩を並べて他愛のない雑談を交わしながら帰路に着き。やがて角を曲がった先に寮がある道へと差し掛かれば、関係者の目もあるだろうから、彼の数歩前にぴょんと足を伸ばして向かい合うように踵を返しては「─…もう近くなので、ここで大丈夫ですよ。送ってくれてありがとうございました。…それで、」と静かに微笑みを湛えながら告げると。ごそごそ、と徐に鞄の中から取り出したのは、雑貨屋さんで渡した紙袋と同じ柄の包装紙に包まれた小さな贈り物。何度目か分からないお返しのお返しにおかしそうに小さく笑いながら、はい、と彼の前へと差し出して )
これは今日貰ったものの、お返しのお返しの、お返しの…──ふふふ、何度目ですかねっ。これは、送ってくれたお返しにということで、受け取ってくれませんか?
トピック検索 |