匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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任せてください!
( 初めてのプリクラ撮影相手が自分だと知れば、言葉に出さないものの瞳は嬉しさを噛み締めるように煌めきを放ち。落書きを一任されると気合いが入るというもの。自分の名前に準えて〝すぐ ひな〟〝初プリ〟〝だいすき〟〝とってもらった!〟〝にゃーん〟などひらがな多めの言葉たちをプリに合わせて書き込んでみたり、視線を逸らして写る彼には猫耳や尻尾を付け足してみたり。自由に落書きし終え満足げにペンを元の位置に戻すと、シールだと万が一落とした時を想定して手元のスマホに画像取得することを選び。無事取り込んだなら、LINEを立ち上げ彼にも当然送信して「今、画像送りました」と報告を。落書きコーナーから退出する際も周りを警戒しつつ、特に問題なければカーテンを開き箱の外へと漸く出ると、今しがた保存したばかりのプリ画像を足を止めながらじっ…と眺めて。プリクラは撮れて嬉しかったけれど、加工されて実物とは多少異なる二人を眺めては、後ろに続いて出てきただろう彼へと半身振り向いて確かめるように見上げ。「─…やっぱり、実物の方がかっこいい」呟きとともに笑みを溢した表情は、ぎゅっと抱きかかえたぬいぐるみで口元が隠れているものの今日一日の多幸感に満ちていて。出口方向へと体を戻して気が付く、店内上部に設置された小窓から覗く紅掛空は、楽しかった放課後デートも終わりに差し掛かっているの伝えるようで。じきに瞑色へと変化するだろう空の様子に彼へと窺うように声を掛け )
もう暗くなりそうだし、そろそろ帰ります?
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