匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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確かに、…──!
( メンバー達には今までにも何かと恋路の協力してもらっているけれど、仕事外の時にこうして一緒にいるところを見られたら、恋話好きな彼女たちのことだし現状について根掘り葉掘り聞かれるに決まっている。彼の憂慮とは裏腹に別の憂慮を抱えながら、同調するようにこくんと頷きながら踵を下ろし、掴みっぱなしの手首への謝罪に「いえ」と短く言葉を返すと。ふいに箱の外から聞こえてきた声の方向へと目を向け、カーテンの下に見える二、三人はいるであろう女子高生の足を視認しては、今カーテンを開けられれば近くにいるだろうメンバー達に見つかる可能性が頭を過って。今出るわけにもいかなければ、これしか浮かばない──手を掛けられ微かに揺れたカーテンは、中から聞こえるお金の装飾された投入音によってぴたりと止まると「人入ってるっぽい、じゃああっちの撮ろっか~」との声と共に引っ込んでいき。咄嗟に取り出した淡いライトブルーの財布を手に、ほっ…と小さく安堵の息を吐くも、お金の投入口からおずおずと顔を上げ彼に向き直っては、申し訳なさげに双眸をぎゅうと瞑りながらあたふたと咄嗟の行動の謝罪を )
……、す、すみません!こうするしかないと思って…!
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