匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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( 自身にとっては呼ばれ慣れた名前だけれど、彼からすると呼び慣れていない。そのため度々言い直す様子がなんだか新鮮で、によ、と小さく笑みが漏れる。指示には「はい!」と快活な返答をしつつコットンや化粧水を用意を進める最中、ふと立つ笑い声に手元から鏡の前の二人へと視線を移しては、戯れ合うような雰囲気の二人が目について。意味は違えど両方大好きの対象、どちらの立場においても羨ましいことこの上なく、熱視線を送っていると。魅力にでもあてられたのだろうか、弱々しく仕事の一部を託されては「えっ、わたしが!?」と瞠目しながら彼と彼女を交互に見つめて。そうだ、今日はアシスタントとして来たのだ。鏡越しの彼女とぱちりと視線が合い、嫋やかに微笑まれては心は骨抜きにされながらもぴしっと姿勢を正し「わかりました…!」と意気込むと、コットンと化粧水を手に彼女の傍へ向かい。一度深呼吸をしては「スキンケアのほう始めていきますね、失礼します」と一言添えてから、彼女のきめ細やかな肌に化粧水を浸したコットンをそっと押し当て、テスト通りに順調にこなしていく中で『学生さんなんだよね』「は、はい」『やっぱり若いと肌にハリがあっていいな~』「ええっ、玲ちゃ…じゃなくて浅倉さんのお肌、全然10代並みですよ…!?」『本当~?嬉しい、ご褒美あげたくなっちゃう』なんて、仄かな緊張を感じ取ったのか彼女は、朗らかに話しかけてきてくれる。玲ちゃんとお話してる、嬉しい…!とぱやぱやと声音にも周りのオーラにも花咲かせ。程なくしてスキンケアが終わると、逆巻さんの方はどうだろうかと気に掛けるような視線を向けつつ、一歩下がりながら確認を促して )
…──逆巻さん、スキンケア終わりました。チェックお願いできますか?
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