名無しさん 2023-03-14 22:16:00 |
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(/ わかってくれます!?!?
お仲間!!やったお仲間!!とりあえず、涙とか汗とか拭うの、エッッだと思ってます!とっても好き!!(挨拶)
いえいえ、むしろカリムを動かしてくれてありがとうございます!
本当にですか!?わーい!とっても嬉しい!
リゼちゃんもセラに劣らず可愛いですよ!!強い子大好きです!!)
【サラ=クリスタリス】
やっ……いや、離してっ………っ。
?………お仕置?……っ、離しっ……………やっ。
(体が上手く動かない。それが隙になったのだろう。それも彼にとっては大きな隙に。カリムの腕から抜けてすぐに彼らは遙か彼方まで飛ばされて行った。あの高さでは、いくら魔法があるからと言って無傷では済まない。追いかけようとするが、すぐに彼に手を引かれ、無理やり談話室へと移動させられる。寮生の姿を見ても誰も瞳に光が無く、連れて行かれる様を何も言わず、彼の言う通りに宴の支度をしている。
談話室へと着けば、彼の片腕で両手首が拘束される。数ヶ月前の告白されたあの日に状況は似ているが、大きな違いは目の前の彼がオーバーブロットしている事。
触れられている手首から、耳から魔力と体力が抜けていくような感覚に襲われ異様な寒気からカタカタと体が震える。
でも、今の彼に洗脳されて言いなりに──舞を披露しろと言われて披露するのはどうしても嫌だった。今の彼に自分の舞を見る資格は無い。ユニーク魔法の対策として目を閉じて彼の顔から顔を逸らすこと位にしか今の自分に出来る対策は無い。目を閉じて顔を逸らしているからか、視覚が無くなった事で他の五感が視覚の部分を補おうといつもよりも音や感触を拾う。
彼が耳に触れているのもあるだろう、チャリと自分の耳に付いているピアスの金属音がいつもよりもよく聞こえる。だから、当然、彼の言った言葉も耳が拾う。お仕置き──そう聞いて思いつくのは数ヶ月前のあの出来事。あの日はたまたま自分が正気に戻ったから何とかなったが、今回は違う。せめてもの抵抗にと体に力を入れるが腕はピクリとも動かないし、今彼がどんな表情をしているのかも分からない。何をされるか分からない現状にか、それとも寒さからか、それともブロットの化身から感じるプレッシャーからか、冷や汗が止まらない。首筋を汗が伝うのを感じる。早くカリム達が戻って来てと願いながら、精一杯彼から顔を逸らして抵抗し)
【レオナ・キングスカラー】
なっ…………リゼ、貴様ッ!!
(女だからと油断したのがいけなかった。まさか自分を押しのけて砂嵐を一時的にとは言え吹き飛ばす程の魔法を放つとは。
自分が近づいてから……いや、触れてから彼女は明らかに体の不調が見て取れた。だからこそ、彼女の唇を奪えたのだろうと理解もしている。体力も魔力も尽きるのは時間の問題だと思っていたのに、押された弾みで彼女から離れさせられたたらを踏む。してやられた。先程、自分を絶望の底に叩き落とした女に。
グルル……と自分の喉から不機嫌な獅子の唸り声が出る。彼女に意識を取られ過ぎていたのだろう。ふと、背後に迫る気配に気付くのが遅れ、ブロットの化身に手痛いダメージが入るのがわかった。痛みは無い。ブロットの化身はもう1人の自分とも言えるが、痛覚の共有はしていないらしい。
忌々しい!と背にいるハーツラビュルの連中に目を向けた所で、限界を迎えたのかブロットの化身が溶けて消えようとしているのか、まるで怪我を負っているかのように、黒い液体をゴポゴポと零しているのが目に入る。インクが流れるのに比例して意識が遠のいて行く【あぁ、してやられた。】と理解し、消えゆく意識の中でポツリと誰に聞こえるかも分からない声で本音を呟き)
俺が……………王に……………っ。
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