29152 2023-03-07 16:43:50 |
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……成る程。
(自身の座席まで来て、名乗りを上げる彼女。此方から出向いているのに「お帰り」と言われるのは少し違和感があるが、自身が営業から事務所に帰った時に事務員から掛けられる言葉も似たようなもので、それと同じだと考えれば違和感は多少ほぐれていく。とは言え、従業員である彼女らの服装は間近で見ると見慣れないもの。無意識のうちに目の前の彼女の服装を真面目な眼で凝視し、これまで見てきたアイドル達の衣装などと通ずるところや、逆に流用できる部分もあると発見すれば口から一人でに納得の声が漏れ出る。その様子に更に呆れた知人から手を叩かれてハッと我に帰れば、自身の愚行に思わず溜め息を吐き。 思えば初対面で年頃の女性を注意深く観察するなど失礼極まりない。目の前の彼女は仕事とは言っても丁寧に接客をしてくれているのだから、それに対して確実にこの対応は悪手である。 営業ならば最悪の失敗だと頭の中で反省しながら、せめてもの礼儀として姿勢を正し「すみませんでした…此方こそ、よろしくお願いいたします」と大層硬い口調で話した後に頭を下げて。 知人はそれに「ごめんね、多分職業病だから…」とフォローを入れてくれたが、ついでと言わんばかりにお絵描きオムライスを指差して「これ、二つお願いできる?ドリンクはコーラで」と勝手に注文を済ませる。文句を言おうとも思ったが、貴重な体験をなんの変わり映えもない料理で済ませるのも忍びない。折角ならばと言葉を飲み込み、せめてドリンクだけでも落ち着けるものにしようと手を挙げて)
…僕のドリンクはコーヒーでお願いします。砂糖もミルクも無し、ブラックであれば嬉しいです。
(/いえいえ、私なんてまだまだです…此方こそ、とてもイメージしやすい文章で感激しております!書きたいことが多く、また長くなってしまいましたが、どうかご容赦いただけると嬉しいです…!)
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