29152 2023-03-07 16:43:50 |
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(スーツが乱れていないかを確認し、ネクタイを硬く締め直す。とあるビルの前で腕時計を見ながら立ち尽くす彼は、とある事務所のプロデューサーである。普段は自分から休暇を取ることなど無いのだが、古い知人から以前より言われていた「メイド喫茶」たるものに行こうと誘われ。事務員から渡された案件のスケジュールを急遽調整し、やっとの思いで手に入れた半休を馴染みのないものに当てようと知人を待っており。 約束の時間になって来た知人は、これからメイド喫茶に行くというのに私服にも着替えずスーツのまま来た加賀美に向けて呆れたようにため息をつく。しかしそれも束の間、彼はまたすぐにやや弾んだ声で加賀美の腕を引っ張り、強引にビルの中へと連れて行く。ビルの三階に着き、いざ中へと入ってみると、そこには外界から遮断されたようでどこかほのかな温かみを感じる空間が広がっており。 メイド喫茶というのは中々訪れにくいものだと思っていたが、たった今いる店に関してはその様な印象はなく、珍しいものを見たと言う気になって呆然と立ち尽くしていて。 知人はそんな加賀美とは対照的に慣れた手つきで手続きを済ませ、テーブル席へと足を運んでいく。それに続いて加賀美もテーブル席に腰を落ち着かせたが、メニューよりも先に店員へと視線を移していき、今度の仕事のアイデアに使えるかもしれないと眼鏡の内から仕事モードに入った目で周囲を観察していて。 そんな加賀美にまたもや呆れたような顔をしながら、彼の知人は二人分のオムライスを頼もうと店員を呼ぶために手を挙げて)
(/かなり長くなってしまいましたが、これでも大丈夫でしょうか…!正直今回は特別長くなってしまいましたが、普段は私も中のあたりで回しておりますので、最後の部分だけ切り取ってもらって、楽なように回していただけたらと思います…
これでは返しにくいというようであれば別の文章も書きますので、不備等あれば何なりと指摘していただけると助かります…!)
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