花詠み 2023-02-26 13:52:45 ID:f4a4a17f9 |
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>33 暁様
穏やかに時が過ぎていくいつもの昼下がり。
珍しいモノを集めている羽ぶりの良い家に引き取られた…というより買われたのだが…はいいものの、やることが無さすぎることが問題だった。
買い主に何か仕事はないか聞いても、鑑賞される以外の仕事は与えてもらえず。
外に出ていいかと聞けば、好きなだけ散歩してくるといいよとあっさり外に出されてしまった。
相変わらず何を考えているかわからないヒトで困る。
特に買いたいものも欲しいものもないのだが、時間を溶かすにはいいだろうと目的もなく歩き始める。
いや、流石に暇を潰すにもやり方があるだろうと散歩を切り上げようかと考えていたところに声がかかる。
予想外の声掛けに、ひくりと肩が揺れてしまったのは許して欲しい。
「あ…はい。僕に何か御用でしょうか…?」
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