魔界日常 (初心者/途中参加いつでも)

魔界日常 (初心者/途中参加いつでも)

通りすがりさん  2023-02-20 13:13:32 
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ダークサイドの種族が住む世界{魔界}
これは、かれらが過ごす日常のお話。

レス禁

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  • No.91 by キール/カイム  2023-02-27 19:49:58 

キール
>>モヴィ

「そっか、街に近くて良かった。それじゃあ、行こうか」
(吸血鬼のノスフェラトゥ一族だと名乗った途端、声を上げて驚く者も、突然態度を変える者も幾度となく見てきた。だが、彼はこんな自分にも普通に接してくれている。顔には出さないが、キールは上機嫌になって傘をくるりと回転させ)
「……ねぇ、モヴィは普段何をしている悪魔なの?」
(吸血鬼の城へ向かい歩き出しながら、ふと浮かんだ疑問を投げかけて。まさか、一日中お酒を飲んでいるわけではないよね、という心配は心の中にしまいつつ、モヴィに視線を向け)

>>アリサ

「うーん……いーにーみーにーまーにーも」
(鬼ごっこの鬼をどう決めようか、と口元に人差し指を当てて少々考え込む。自分のやりたいほうを選んでもよかったのだが、今日は公平に決めるとしよう。口元に添えていた人差し指を、『どちらにしようかな』と歌に合わせて自分と相手に交互に向け)
「じゃ、最初の鬼は僕がやるよ。10秒数えたら、追いかけるからね」
(自分を指差しながら抑揚のない声音で宣言して。広げたままの傘をそっと地面に置くと、両手で顔を覆ってカウントを始めようとし)

>>シャロン

「ん、本当。そうは見えないかもだけど、純血種の吸血鬼。ちび吸血鬼ってよく言われるけど、年はひゃく…ひゃく…えっと、14歳?なんだよ」
(青紫色の目を見開く彼女に、こくと頷き返す。驚いている様子を見るに、さっきのクイズは当てずっぽうだったのかな、とぼんやり考えて。吸血鬼らしく長命だと言いたかったのだが、100歳を越えてから数えるのをやめてしまったため、うろ覚えの実年齢を適当に答えて。信じられないという目でじっと見られると、キールは徐に右目へと指を伸ばし、青銀色のカラコンを外して赤い瞳を見せ。ついでに、牙もよく見えるよう口を開ければ、「ほら、目もちゃんと赤いし、牙だってあるんだよ……だけど吸血鬼にも、いろいろなタイプがいる。だから、伝承も一つじゃない。嘘も真実も、たくさんある。僕も時々、他の吸血鬼のことがわからなくなるよ」と冷静な口調で言って)


カイム
>>アリサ

(やはり、目の前にいる少女は相当の変わり者らしい。カイムは、人間にとって悪魔は極めて恐ろしい存在だろうと思い込んでいた。だが、アリサはカイムに言われるまでそのことを忘れていたというような反応をしている。呆れ顔をそのままに、カイムは脱力したように左肩をがくっと揺らし)
「お前…見かけによらず豪胆なんだな。別に怖がってほしいわけじゃねぇから、好都合ではあるけども」
(怖がる素振りを一切見せずにこちらの手を握ってくる彼女にそう言いながら、背中の翼をひらりとはためかせる。悪魔の中には、攻撃的で人間に敵意をむき出しにする者も存在する。が、カイムは比較的穏やか、というより無駄に敵を作りたがらない性分だった。目線を落とせば、白手袋を着けた自分の大きな手と彼女の小さな手が視界に映る。力加減を誤れば潰してしまいそうだ、と相手が死者であることを忘れかけ、自分は握り返さず彼女に手を委ねることにして。彼女の名前を聞くと、「アリサ? 鏡の国の…?」と無表情で呟き)

>>モヴィ

「富、名声、力、知識、技術…その他諸々、価値があると思う物全部だ。愛と快楽は…あってもなくてもいい」
(グラスに半分ほど残っているカクテルをじっと見つめながら、モヴィの問いかけに答える。もし、自分にもモヴィのような能力があれば、積極的に他者を利用して野望を叶えられるのに。と、無意識に妬みのような感情を抱きつつ、静かに息を吐いて。軽く気分転換とばかりに、顔を上げて店内に意識を向ければ、客の数が増えてきていることに気づく。自分たちのような一人客もいれば、グループ客も入っており。不意にカウンター席の彼へと視線を戻せば、「…他の奴とは話さなくていいのか? 俺の相手ばっかしてちゃ、出会いのチャンスがなくなるぜ」と意地の悪い笑みを浮かべ)

>>シャロン

「いえ、先に声をおかけしましたのは私ですから…シャロン様はお気になさらず。長々と立ち話にお付き合いさせてしまい、申し訳ありません」
(申し訳なさそうな表情で首を横に振ると、一度頭を下げて。優れた容姿と歌声に加え、人柄まで魅力的な彼女との会話が楽しいあまり、つい時間を忘れてしまった。思いの外、会話が弾んでしまったようだと少々焦るも、別れ際の彼女の言葉にはっと息を呑んで。ヒールを脱ぎ、素足で颯爽と歩いて行くシャロンの後ろ姿を見送れば、「は? かっけぇ……」と呆然気味にうっかり素を出して呟く。やがて、胸ポケットに手を伸ばし、先ほど彼女に入れられた名刺を一瞥すると)
「…次はここか。仕事、代わりの奴を探さねぇと……ま、代わりがいなくても、数時間離れるくらいいいだろ。どうせ文句言わないしな、あのクソガキは」
(左サイドの髪をばってんに留めた赤いヘアピンを左手の人差し指と中指でトントンと数回つつく。バーの場所や営業時間を思い出し、スケジュールの調整へと思考を巡らせては、名刺に残されたキスマークをそっと指でなぞりながら歩き出し)

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