>12 〈笑花〉 * 木盲のドールは寂しげに笑いました 「……君を見ていると、故郷の妹を思い出すんだ。似てはないけどね」 * 苦笑気味に〈笑花〉を見つめています 「しかし、君の声は素敵だなあ。なんだか歌手みたいだ」 * 木盲のドールは目を閉じ、うんうんと頷きました 「……ね、なにか、歌ってみて。」 * 少しだけからかうような笑みが頬に浮かんでいます