陶芸家 2023-02-03 13:43:56 |
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これらが先程の皿と同じ作家ものの器。それからこれが――僕が僕の為だけに焼き上げた茶碗だ。売りにこそ出していないが、売れば五十万程度にはなるだろう。
( 食器棚から慣れた手付きで数点の食器を引き抜くと側の机に並べ。「手短に済ませるぞ」と前置きしては、その食器を囲むように空中にぐるりと円を描きながら考え得る限り最も簡素な説明を口にする。それから円の中に収めなかった茶碗を持ち上げるも、ちらりと一瞥しただけですぐに机上へと戻し、その横のよく似た茶碗の縁には軽く触れるのみで )
こっちは習作だから大した価値は無いな。食器棚にあるこれ以外の皿は大体一万程度の代物だ。…理解したか?
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