とくめい 2023-02-01 15:49:08 |
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【 三日月宗近 】
( 虚ろな目に映るは禍々しい気が充満するあの本丸とは程遠い、僅かな淀みも噎せるような悪臭すら感じぬ清らかな場所。平安の白き刀に連れられてから暫く、通された広間にて何をするでもなくただ静かに視界を閉ざしていた。周りに佇む刀等から気遣う言葉を度々受けながら、結局一度も口を開く事なく辺りには沈黙が落ち続け───今現在、審神者と名乗る娘を見据えて僅かに眉を顰めた。朧げな記憶の中で感じる人の子、特に審神者なるものに対する不信感や憎悪、時折混じる哀情。ほんの一瞬揺らいだ三日月の浮かぶ瞳に冷淡な影を落とし、けれど表情に貼り付けるは一見朗らかにも見える笑顔で。隣に座する仲間の名乗りに続けて漸く固く閉ざしていた唇を開き )
……俺の名は三日月宗近。天下五剣の一つにして、一番美しいとも言われているな。
一期一振様、それから三日月宗近様ですね。お二方の事はそこに居る鶴丸から連れ帰った、と聞いております。
( "審神者"の単語に僅か反応した様に見えたのは気のせいか。片や能面、片や笑顔と対極的な二振りを交互に見てそれぞれの名を復唱し、表情は違えどその目に何の色も映さない彼らの共通点を見出す。度々演練場で彼らの同位体を見掛けた事はあるが、こうも冷たく近寄り難い雰囲気を纏っていただろうか。何より粟田口というと新橋色の彼は藤四郎兄弟が早く顕現しないかと待ち望んでいた長兄の筈。以前より聞き及んでいた印象とはまた随分違って見えるものの、これを個体差と簡単に片付けて良いものか判断はつかないままで。先程報告に来た部隊長が表現に悩んでいた理由を何となく察すると密かに苦笑し、直ぐ様表情を引き締めれば雑談等を楽しむ方ではなさそうだと早速本題へ移り )
では、そうですね……答えたくなければ口を噤んで頂いて構いません。今からいくつか質問させてもらいますので、話せる事だけお聞かせください。───まず一つ、あなた方は別の本丸から来られたという認識で間違いありませんか?
(/ありがとうございます、こちらとしましても基本お好きなように動かして頂いて問題ありませんので…!本丸内についても悩みどころですね…。本丸の上階は書類仕事や話し合い等のための執務室があり(主に上双子ちゃんが使用)、男士達が暮らす下階、その主屋から渡り廊下で繋がった離れに姉妹四人分の部屋と亡き母が使っていた部屋が残されている(姉妹が引き継ぐ際に本丸が増改築された)…というのは如何でしょうか?この場合は上双子ちゃんと下双子ちゃん共に現在は本丸で暮らしている事になるのですが、元々は現代育ちで何度か鏡を通じて母に会いに来ていた、その際に数振りの刀剣男士達と多少なり交流があったとかだと可愛らしいなと。ぱっと思うままに纏めてみただけなので、他に考えている設定や付け足し等の希望があれば遠慮なく仰ってくださいませ…!)
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