とくめい 2023-02-01 15:49:08 |
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(プロローグ 鶴/丸/国/永)
まさか、こりゃあ驚いた。こんな所できみ達と相見えるとはなあ。…おーい、光坊!俺なら一足先に此処に居るぜ。今回の駆け出し競走は俺の勝ちだったな。ああ、そうだ。小さいものでも良い、何か手拭いになるものはないか?
( 織豊の記憶、安土城の警備である遠征先にて大量の資源を入手し大成功を納めて審神者達に嬉しい結果報告が出来るだろうと任務から帰還する最中、突然見舞われた豪雨と雷鳴により激しく地面に打ち付ける雨水が広がる沼地を軽々と身軽に飛び越えた先に見えたのは。美しくも何処か闇黒な雰囲気のある天下五剣が一振り、その前に立ち塞がるは陰影顰む吉光の唯一の太刀。一足出遅れてやって来た同じ遠征部隊の長船派の祖、燭/台/切/光/忠に競争の勝敗を雑談しながら手拭いを求めて一言。丁度持参していた白色の手拭いを受け取れば、どうやら訳有らしき彼等の前で深く事情は聞かず三日月の頭髪を水気拭ってやり。ある程度の雨宿りも済んだ所で勢い良く立ち上がり、二振りの真ん中並び両肩抱き寄せて返答の有無聞く間もなく半ば強引とも言える形でお鶴一行の遠征部隊と共に本丸帰還へと向かう。 )
…なあ、三日月と一期。俺達と一緒に来ないか。少なくとも此処に居座るよりかは、この俺が驚きの提供保証をしよう。なーんてな、よし!そうと決まれば話は早い、行こうぜ__俺たちの本丸へ!
◎
( 藤雫姉妹の本丸内にて、近侍である今/剣と一緒に洗濯物を取り込み畳んでいる中で不安そうに雨空を見上げた後の目線は壁掛けカレンダーに向けて、普段何時もより遠征部隊の帰還が予定時刻より三日経過した今日。怪我や不運に巻き込まれていないか、顔色に出ていたようで短刀の近侍に指摘されては慌て不安要素を振り払い励ますように笑って見せて。厨に行き洋菓子のカステラを添えて温かいお茶を注いだお盆を両手に姉の元へ、部屋の襖越しから声を掛けて。 )
春乃ちゃん、いるかな…?私だよー!入っても大丈夫?
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