とくめい 2023-02-01 15:49:08 |
通報 |
( 三日月宗近 )
元黒本丸出身の刀。
前本丸では顕現するのがかなり遅かったようで、穏やかだった頃の本丸を知らない。顕現当初から『レア刀』だからと他の刀のように過度な出陣をさせられる事はなく、折れる事を恐れた審神者から狂気じみた執着を向けられ軟禁状態だった。それでも審神者の機嫌が悪ければ当たり散らされ、加減を知らぬ暴言暴力は日常茶飯事。仲間を庇い宥めた際に逆上して斬りかかられた事も度々ある。夜伽はもちろん自分含めた複数の刀は傍へ侍る事を強要され、目の前で審神者により虐げられ折られゆく仲間達を何度も見送った。黒く淀んだ本丸の空気、そして日毎に酷くなる劣悪な環境。そんな日常が続く内に霊魂は穢れ、ある日を境に記憶が朧げになっている。最後に記憶しているのは審神者の片腕に刀が突き刺さっている光景。
半ば無理矢理連れられた姉妹の本丸では不気味な程に微笑んでいるが、明らかに目は笑っていない。人の子への失望と憎悪に満ちた感情が渦巻き、誰であろうと刀身に触れる事は許さない。前審神者に深く斬りつけられた事のある左腕には黒く禍々しい何かが這ったような痣が浮かんでいる。
*
名前:藤雫 詩乃(とうだ しの)
年齢:20歳(長女)
容姿:胸下辺りまで伸びた癖のない艶やかな黒髪。普段は邪魔にならないよう下方で一つに纏めて左肩に垂らしており、前髪は目に掛からない程度に軽く横へ流している。瞳は淡藤色で目尻は僅かに垂れ気味。左目尻には泣き黒子が一つ。身長160cm、日に焼けていない白い肌。私服はナチュラル系が多く、基本丈の長い物やパンツスタイル等露出の少ない服を好む。正装が必要な時のみ巫女装束を着用している。
性格:一言で表すなら物腰柔らかく理性的な性格。場が混乱していようが先ずは対処を優先するため感情は二の次。感情の起伏が薄いというわけではないものの、長女(審神者)である自分が何とかしなければとの責任感から特に動揺や焦りは抑え込む癖がついている。雰囲気は穏やかなものであるが、何かと周りを気にかけ面倒を見ているしっかり者。しかし他者へ意識の大半が向いている分、自分の事をどうにも後回しにしがちで不器用。家族である妹達、本丸の男士達など親しい相手には甘い対応が目立つ。とはいえ飴と鞭は使い分けている様子。次女同様甘い物に目がなく、差し出されると何でも許してしまう単純さ。霊的なものは平気だが高い所と虫は苦手。
備考:次女とは双子。亡き母の本丸を引き継いで審神者に就任して約二年程。主に手入れや鍛刀等の霊力を扱う業務を担っており、書類関連の業務は次女、その他の雑務を下の妹達に任せている。自本丸の男士達とは親睦を深める意味でも基本砕けた口調で話すが、時と場合により敬語だったり相手や場の雰囲気に引っ張られやすい。整理整頓は得意だが料理や裁縫は不得意。体力はあるのに運動音痴。
*
名前:藤雫 真白(とうだ ましろ)
年齢:19歳(四女)
容姿:肩下まであるグレージュのふんわりとした癖毛で、前髪は眉上で切り揃えられている。丸みを帯びた鈍色の瞳。柔く上がる目尻とは対称に眉尻はほんのり下がり気味。口元の右端には小さな黒子が一つ。身長157cm、健康的だがやや色白。服装に拘りはなく、渡されればどんな系統の服も着る無頓着さ。基本は黒や紺色のスキニーパンツにゆったりとしたパーカーの組み合わせが多い。
性格:物静かで比較的大人しそうというのが初対面で持たれやすい印象。人の話を静かに聞いている事が多いため口下手だと思われがちだが、慣れた相手にはふらっと近寄りお喋りしていく気紛れな猫のような、あるいは懐っこい犬のような質。意外と好奇心旺盛で積極性あり。控えめに見せて大胆な行動を取るため無自覚に周りを惑わせている事も。羞恥心には少々疎いらしく、側から見れば口説いているような台詞を平気な顔で口にする。ぼんやりしている割に何でもできる子。故に甘え上手で呑気な風を装って姉達に休息を促したり、さりげなく悩みを引き出そうとしたり末っ子という立場を大いに利用して立ち回っている。怖いもの知らず。
備考:三女とは双子。本丸では姉達の手伝いをしながらあちらこちらへと皆の様子を見て回っている。運動神経は良い方で短刀達の遊びに参加している姿も度々見られる。日頃お世話される側に回ってはいるが家事全般得意。
トピック検索 |