影原 詩乃(主) 2023-01-21 00:47:21 |
通報 |
>トンプソン、ヤーガー、玲士
ああ、もちろん冗談だとも。しかしながら少年、会って間もない相手を信用しろというのも、それはなかなか酷な話だろう?どうしてそれを求めるのか。
本気に取るかも…だからこそ、なのだ。私とて食べられたいわけではない。考えるまでもなく痛そうだし、帰って家の敷居を踏むまで、生憎死んでやる気はない。しかしながらそれには意味がある。
(言霊があるからこそ、だ。ハッタリを張るにはそれなりに度胸がいる。それは相手がそれをハッタリだと理解していても、いや、理解しているからこそ意味がある。何も知らないからこそ、できること。”ここにきてそれを張ってくるだけの度胸はある”と。それに、はじめからバレているならはじめから開き直っていられるし、何も隠し通すだけがウソとは限らないのだ。ちょっとした稚拙なトリックのようなものだ。腕を組みけろっとした様子でいながら、随分あっさりと、そして悠々と真意の程を話して。だが全く、鋭い歯が肉を強引に突き破ってめり込みながら皮を引き裂かれるのを想像すると、内心身の毛がよだつような感覚がしてくる。だが、まあ。…うん。これでいい。)
ちなみに私は21だ。それより、私を食べるのはおすすめはできないな。この通り結構な細身でね、可食部は少ないしおいしくもないだろう。…もっとマシで健康体な人間を狙うべきだな?
(ついでに言えば食生活も割と雑。ふむ。細い双眸ですらりとヤーガーを見つめては遠回しに”奇食の割に目利きが効かない”と、小娘呼ばわりに対する意趣返しをして。本当に食べるのは勘弁。しかしながら、同時に会ってたった数秒という相手に小娘呼ばわりされたくはないみたいな変なプライドは持ち合わせている。そんな少し屈折した精神性がちらりと顔を出したといったところ、なにやら小汚い小人集団?が周りをワラワラと、我々を囲っており。あんなものそれこそフィクションの世界でしか見た事がない。)
…うわっ。
神隠し…か!ならせめて『もっとマシな場所によこして欲しかったものだ!』 上はどうも子供のようで気まぐれで困る!
(ここからでも漂ってくる小鬼共の異臭と、にたりと歪む口から覗き糸を引いている唾。…うわあ。思わず一歩引きそうになるが囲まれているならそれは一進。ありがたく守られることにすると、軽口を叩いて。異世界転移、神隠し。本当に神とやらがいるのならそれもまた。だが仮にいるのなら一言、ガツンと真実を言ってキレてやりたいものだ。この使い所のよく分からない、中途半端な上に独り歩きしている能力のせいで、どこへ行っても虚言を垂れ流し道化を演じ続ける羽目になってしまった。そしてやがてそれは真へと裏返り、それが私として定着してしまった。虚こそは嘘、虚こそは私。中学生男子が妄想するなら、あるいは同じノリで同じ相手に言うならまだ笑い話にできるが、その当事者がいい歳した大人だというのだから、まあ始末が悪い。だが。ふわふわしている私は嫌いではない。)
トピック検索 |