語り手(スレ主) 2023-01-19 18:17:24 |
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>ロー、(アリアンヌ)
【霧雨亜理紗/ルメンクス(酒場前)】
亜理紗「おぉ…!素敵な国ですね~!………あれ?ルメンクスって、何処かで聞き覚えが…」
賑やかそうな市場、美味しい魚が取れる海、どれも興味をそそられるものであり亜理紗は目を輝かせながら聞いていた。…だが、ルメンクスという名前が何処かで引っかかり、話を聞きながら頭の中で記憶を辿っていく。
___思い出した。ルメンクスは確か外の世界にある、通称光ノ国と呼ばれる美しい国であると。かつて隣国のテネリタスと100年以上戦争をしていた、と。確か大図書館にあった一冊の本で読んだ覚えがある。
そこで亜理紗は今自分の置かれた状況を理解する。ここは幻想郷とは違う別の世界であること、自分はただの迷子ではなく異世界から来た迷い人であること、帰る場所を失っていること。……考えれば、絶望的な状況だ。食べる物も宿に泊まるための通貨もないのだから。
亜理紗「…あ、大丈夫ですよ。お巡りさんのところに行っても帰る家がないから、そもそも頼る意味が無いことが分かったので……」
記憶を辿り、これからどうしようかと考えながらも提案はちゃんと聞いていたようで、心配そうにこちらを見上げる彼女(アリアンヌ)に優しく微笑みかけ、お巡りさんのところには行かなくても良いと告げて。しかし、その後に発した言葉と困ったように若干目を逸らしている亜理紗の様子から、思ったよりも深刻な状況に陥っていそうだということが分かるだろう。
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