匿名さん 2022-12-28 19:47:12 |
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( 盗み聞きをしていた訳では無いが、彼女が彼のことを好きなのは何となく分かっていた。階段を上り自分の部屋へと続く廊下で足を止めて会話が聞こえてくる。勿論、彼は彼女の告白を聞いて「好きな人がいる」と断ったわけだが、それが昔と変わらず自分であるかどうかを聞くことも、本当は彼女のような人と一緒になった方が彼のためになるのではと思ったことも、今の臆病な自分には言い出せない。なぜなら、自分は彼のことが好きだと気付いてしまったから。彼女が家の扉を出ていく音を聞き、1階へと下りると、彼の姿を捉えて。)
…帰ったんだね。
コーヒー飲もうと思うけど、クロスもいる?
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