沢下条 張 2022-12-17 00:45:55 |
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(玉蘭の最期を看取った後、それを皮切りに次々に他の仲間が未知のウイルスに倒れ。ついには己と木蓮、そして秋海棠(シュウカイドウ)の三人となった。ソファの背凭れに凭れて少々気が滅入っていたものの、何とか残った三人だけでもKK(地球)へ降りられないか考えていて。ふと廊下から声がするとそちらを向こうとしたが目の前にふわりと現れるモクレン(木蓮)の香りがし。気遣わしげに見上げる彼女へと眉を下げて笑みつつ「…ん、そんな心配そうな顔すんな。大丈夫か?」と元気付けるように。いつか自分達も彼等のように息絶えてしまうのか、そんな不安に押し潰されそうな中では彼女も大丈夫ではないだろうが。今は既に無いであろう母星への救難信号とKKへ降りる算段を考えながらも互いに声を掛け合う事で相手を少しでも安心させようとし)
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