2022-12-06 17:09:43 |
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( 梅、桃、桜___漂白された世界に幾つもの彩が重ねられていく。それを雑多と観るか、美と見るか…はともかく、私たちはそれを‘春’と呼ぶ。あたたかくて、眩しくて、だからほんの少し寂しい季節だ。
賑わいの波を経て、随分と温もった教室。整然と並んだ座席の最後列に一人、貼り付けられたかのように佇む少女がいた。その双眸は、クラスメイトが会話に花を咲かせる様を静かに眺めている。やがて焦がれるように目を細めた頃、チャイムの鐘が花弁を散らした。
担任との挨拶、のち恒例の委員会決め。どんどん名前が埋まる中、残ったのは学級委員と二つほど。クラス内に推薦での選出法が広まると、すぐに自分の苗字が聞こえた。名が挙がった他の子は正直な表情をしているし、つまり視線が集まってくるのは必然……__ )
ええ、大丈夫です。よろしくお願いします。
(「どうかな?」と首を傾げた担任に微笑みを添えて返答した。途端、クラスの雰囲気が緩んだような、また会話が飛び交い始める。「男子は?男子はどうするのー?」と楽しげな声に少し反応してしまった自分が恥ずかしい。いや、何方が一緒になっても役割を果たすだけだし自ら関わりにいくこともないのだけど、、と煩い煩悩を深呼吸して追いやった。誰にも気付かれていませんように。)
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こんにちは、こちらこそお待たせいたしました。初回ありがとうございました…!
そして分量もやや多めとなってしまいました…。はじめの頃、ということで何卒ご容赦いただけますと幸いです。また、こちらのロル・キャラについても何か気になるところございましたら、お気軽にお聞かせくださいませ。
私事のために開幕が遅れに遅れてしまったこと、お詫び申し上げます。ただ、春目前のこの頃、丁度梅の花が咲くような時節に新しい物語をはじめることができること、とても嬉しく思っております。以降も何卒、よろしくお願いいたします*. ( お返事蹴可 )
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