そんなに褒められても何も出ないよ (褒められていると勘違いして、クネクネし始める。相手のその明るい慈悲のない声に体を一瞬ビクつかせ立ち止まる。「私に隅々洗われたいだなんて…!」と大袈裟に反応してみせる太宰をジト目で見つめる芥川。「風呂、誰も入らねぇんだったら、俺が入ってくる」と立ち上がって風呂に向かう。その後ろ姿を見つめながら「あっ、湯船に唐辛子入れておけばよかった」なんて呟いて)