スレ主 2022-10-11 10:07:36 |
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【洋館/1F書斎/ベン】
「“イカれた遊戯”か…まぁ深くは聞かないが――あぁ、宜しくルキノ。」
渡そうとした煙草を引っ込めてパッケージに仕舞い胸ポケットに放り込むと紫煙を吹かしながらやや疲労を溜め込んだ様な表情をオフィスワーカーの黒人系の男は浮かべるながらも相手の名乗った名を覚える。
目の前のイタリア系の学者肌な男が見せた実験による“禁忌”を犯したその結果――だという彼の身体の所々に見える爬虫類めいた鱗の存在に訝しげな視線を向けつつも、普段なら一笑に付す様な内容だが死人が動き出し我が物顔でうろつき回っている中を逃げ回った身故に特に疑う事無く納得する。
「私は車で移動していた筈だったんだが、放置された事故車を曲がり損ねてぶつかった次の瞬間には此処にいたのさ。――取りあえず身を守るモノは見つけられたが…」
と椅子の傍に立て掛けた水平二連式散弾銃を示しつつ…館の何処かで誰かが戦っている様な連続した銃声や破壊音を耳にして…
「―此処も安全からは程遠いみたいだ。一先ず此処(書斎)の守りを固めて置こうと思うんだが何か他に提案はあるか?」
≫ルキノ
【洋館/1Fエントランスホール/暁巌】
「俺は暁巌(あかつき・いわお)南米での“仕事”の最中に此処へ何時の間にか飛ばされて来ていた。――状況把握と現状掌握を優先すべきと考えて動き出そうとした矢先にお前たちが(現れた)という訳だ…――そいつ(三得包丁)は下ろしとけ姉ちゃん(コベニ)。少なくとも此処で馬鹿をする奴は居ないさ。用心するのは大事だが…」
誰何されたので特に迷う様子も無くこの東洋系の傭兵は名を名乗る。
気が付くにせよ何にせよ此処(洋館)が尋常では無い場所である事は間違い無い。そこ等から聞こえてくる銃声や叫び声、戦闘音からでもその辺は容易に察せられるだろう。
腕を組みながらこの何とも統一感の無い(己も含めて)面々を見回して、傭兵はこれからどうしたモノかと首を捻りつつ考えている。
≫種子島、アンチョビ、東山コベニ
【洋館/1F 南側通路付近/エディー・ドンブラウスキー、???×?(窓枠凍結で侵入一時停止)、巴マミ、?????×1、アデレ・ゲルトルイダ(陸戦ストライカーユニット着装)】
現状の芳しく無い状況を省みて短期決戦を決意した銀髪の女剣聖(シズナ)は、構えを変えて練り上げ凄まじい勢いで洋館のほぼ全域を包む程に放出した“闘気”を纏わせる。
マミ「…凄い」
まるで黄金色のオーラに包まれている様な様子で、文字通り(見通す)形で―尋常の方法では(不可視)の星間宇宙の(異形)――“星の精”とも呼称される内臓に鉤爪と無数の触手を引っ付けたような言語化の難しい悍ましき姿を捉えて…
―消えたも同然の神速を以ってその剣速から一拍遅れた衝撃波を伴い放たれた複数の斬撃。
正確に位置を捉えている彼女(シズナ)の目にも止まらぬ複数撃は“星の精”の触手を幾つか落とし、一撃は内蔵めいた体躯を横と縦に断ち、限り無く致命傷に近いダメージを与える。
■■■■ゲタゲタゲタゲタ!!!
クスクス笑いの様な声から轟く様な笑い声めいた断末魔めいた声を上げて――見えないままに不可視の体液と破片を撒き散らして“星の精”は動きを止める。
と、
≪レキ01は緊急避難的に屋内へ一時退避するっ…と――!!!≫
得体の知れない(化け物)を屠った直後に窓の外から聞こえてくる何か、ローラーで高速機動を行う様な轟音と、派手な破壊音を響かせて窓側から飛び込んで来た――ベレー帽に野戦服に装具を身に纏い、脚部から腰に掛けて奇妙な装備(ラーテルⅡ型陸戦ストライカーユニット)を着装し、手にはコンバットショットガンと取り回し易そうな槍(インヅク)を手にした黒人系の少女が乱入する形で廊下に飛び込んで来た。
急制動でそのまま踏み止まり、顔を上げた異邦の陸戦ウィッチは…廊下の面々を正面から見据えて…やや気まずそうに
アデレ「…って――あー、取り込み中みたいだったようね。」
マミ「………………」
エディー「………………」
緊迫感から一転して妙な空気が漂う。
≫シズナ
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