スレ主 2022-10-11 10:07:36 |
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【洋館/1Fエントランスホール→移動開始/ベンジャミン・サイクス】
「――心当たりが有り過ぎるのさ、こういう状況にな。…いきなり銃を向けたりして悪かったな。」
多少は落ち着きを取り戻したのか、理性的な彼(紗龍)の言葉に多少なり影響を受けたのか向けていた拳銃の銃口を下げて(しかしまだ警戒心は残っている為か降ろした後も拳銃は握ったまま)、何かしら察したらしきこの目の前の銀髪パーカーの荒事慣れしている何処か無頼漢らしき男に文句と言うよりは思う事が有る様な絶望混じりの諦観に近いぼやきを口にして…
そうして
「他人のロクでもない死に様なんざ散々見て来た、慣れる事は無いが…確かに、“まだ生きてれば”何か知っている奴かも知れんな――お前も腕っ節は強そうだし、行って見るか…サイクス、ベンジャミン・サイクスだ。お前は?」
歩き出し、ホールに隣接する木製の重厚なドアのノブに恐る恐る手を掛けてゆっくり回し開きつつ…囚人服のモヒカン男は、一先ず名乗って、相手にも誰何する。
>紗龍
【洋館/1F南側廊下/エディー・ドンブラウスキー、???×1】
「ヒッ…ひっ…はっ」
小太りの青年は被っていた帽子を、無意識に深く被り直しながら、両手で構えた旧式のリボルバーを向けたままおぼつかない足取りで後ずさりする。
悲鳴をあげたが、目の前で起きている奇怪な有様にショックで息が詰まってしまって声を上げるのが難しくなってしまっている…
―胸に銃撃で空いた血を溢れさせる風穴が開いたまま、スーツ姿らしき顔面蒼白な男がゆらゆらと近付いていたからだ。距離にして10mも無い…
確かに撃った。
人に向けて銃を撃ったのはこれで二度目になる。
だが、目の前の男は撃たれても血を流しただけで…まるで怯んでもいない…これではまるで、映画の(動く屍)…ゾンビだ。
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【洋館/1F客室(110号室)/巴マミ】
地平がひっくり返り、無数の手と肉の塊の様な真っ赤なナニカが揉みくちゃにされて蠢く生理的嫌悪感しか感じない様な訳の分からないモノが混ざり合う意味不明な悪夢。それらが徐々に己の上から波か何かの様に覆い被さって来た処で…
大きな音(銃声)が鳴り響き、悪夢に魘されていた巻き髪の少女は目が覚める。
「…私は――確か学校が終わって鹿目さん達と一緒に帰っていて」
直前の事が思い出せない胡乱な記憶――柔らかい感触は自分が古びたベッドに身を沈めていたからだろうか―上半身を起こして周りを見渡せば―古いが良く調度された宿泊施設やホテルの類の様な個室―外からは大きな雨音と時折の雷の轟く音が響いている。
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