スレ主 2022-10-11 10:07:36 |
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【洋館/大食堂2/ベンジャミン・サイクス】【遅れがちで申し訳ないです。】
サイクス「………確かに物珍しいとは思うがな。」
双子人形の片割れの少女(デイジー)はとても笑い飛ばせる様な様子では無く、怯えを含んだ声色で意味深げな事を口にして…
正確に言えば、そういう(妖しげなモノ・存在)を捕獲して売り買いしたり競売に掛けたりしている連中がいるというのを、例の(財団)で“就労”させられていた際に耳に挟んだ事があった。
何処にでも妙な物好きは居るモノだ――わざわざ大金を払って扱えるかもしれない危うい代物を買って己の身の危険を舞い込ませてるのだから…金持ち共の趣味や酔狂さは良くわからん、と内心思いつつ…
サイクス「安心しろ、サリュウ(紗龍)の言う通りお前ら(デイジー&リリィ)を売り飛ばしたりなんてしねぇよ…そもそもこのままオレたちが娑婆に戻れるかも怪しいしな。」
一方、誰かの遺体をシーツで覆って隠し、意図を読んでくれたらしい少女(スズナ)がその連れの一回り小さい少女(ウェンディ)が見ない様にしつつ…
その小さい連れの少女(ウェンディ)の質問に対して
サイクス「―さっきまで普通にそういう(力)が使える面子が使った途端にかなり消耗してたみたいでな…いざと言う時の為に控えた方が良いと思うぜ。」
と赤モヒカンは答える。
――
―
サイクス≪―おい!、聴こえるか!?―そっちの声は聴こえてる!おい!≫
やたらと入ってくる雑音に紛れて繋がり掛けていた無線通信だが、再び聞き取れない程のノイズに遮られて行き…玩具を使ってモールス信号を流してみる彼女(デイジー)や彼(紗龍)と呼び掛けていた赤モヒカンは落胆した様子を見せて…
サイクス「クソッ…また途切れたか…だが、この通信機の送受信範囲内に無線を持った誰かがいるのは分かったな。」
そう言いつつ、黒髪の少女の遺体から拝借したR1A1カービンの安全装置を外しつつ―――
サイクス「此処で相談なんだが…調べに行くメンバーと此処に残るメンバーに一旦別れないか?」
と慎重派のこの元Dクラスにしては大胆な提案を今いる同行者達に提案する。
≫紗龍 、スズナ、ウェンディ、デイジー&リリィ
【洋館/1F北側廊下/マーフィー・シーカー、????×1、?????×1、???×11(侵入中)】
銃撃でやや怯んだ隙に、その得物(クインケ)を迷いなく濃緑色の化け物(ブラール)の腹腔に刺し込む
白髪交じりの青年(琲世)
ズッという重苦しい刺し込んだ様な音と共に確実に切っ先が入った手応えを恐らく彼(琲世)は覚えただろうが…心なしか、その化け物(ブラール)の感情など感じられない様な頭部が、グニャリと(嗤った)様な様子を見せた。
そうして
ズ…
ズッ■■■…
ズ■■
刺し込んだ(クインケ)を自らに突き刺し貫かせる様にして相手(琲世)を自分の方へと引き寄せて…
グァバッ!!
と剣山の様な牙を口を開いて、彼(琲世)の頭部に喰らい付こうとして…
一方、廊下のドアを一つ破りながら――どこぞの化け物を仕留めて飛び込んで来た妙に和装っぽい荒々しく厳つい眼帯男(剣八)が物足りなそうな様子でぼやきながら出てきたと思えば、そんな眼帯男が今度はハンバーガーを齧りながら何とも言えない雰囲気でやってきた眼鏡を掛けた紳士風の青年(アルフレット)と鉢合わせして誰何し…
マーフィー「何なんだあいつらは…――おい!?」
一方離れた場所の魔導士の少女(ルーシィ)が、傍目から見ると独りでに(不可視の何か)に締め付けられている様な様子で四苦八苦しているのを見て、其方にアサルトライフルの銃口を倒れながら向けるが…
マーフィー「チッ…あの子(ルーシィ)一体何に捕まってるんだ?」
と下手に撃てば少女に当ててしまうという状態に歯噛みしつつ…割れた廊下の窓から生気の無い(動く死体)の群れが入り込んで来ようとしているのを認めて更に舌打ちし
――
と言う混沌とした状況の北側廊下へ向かう二人の男女(ナーディア&スウィン)の眼前で繰り広げられている有様であった。
≫佐々木琲世、ルーシィ、更木剣八、アルフレット、スウェン&ナーディア。
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