スレ主 2022-10-11 10:07:36 |
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【洋館/1F 中庭~管理小屋/エディー・ドンブラウスキー、巴マミ、アデレ・ゲルトルイダ(陸戦ストライカーユニット※解装)】
マミ「ッ!(心※佐倉さん!?美樹さん!?)…………………………いえ、何でもないわ。大丈夫」
暗闇の慣れた視界が捉えた(視線)の主……
―闇の中に浮かんだ人影、容姿も背格好も性別も歳も―そもそも種族すらバラバラであろう老若男女たちの幾多の影――その中に一瞬、見知ったシルエットを見掛けた巻き髪の少女(マミ)は一瞬息を飲んだがその様子に気付いた様子で此方に声を掛けて来た彼女(シズナ)に慌てて振り返ってそう返事する。
そうして次に振り返った時にはそれらの影は何処かに跡形も無く消えて、只々雨に打たれて揺れる群生したクロユリが生い茂っているだけであった。
エディー「あの人(シズナ)もああ言ってるから大丈夫だよ、まだ冷蔵庫にあるから食べる?」
マミ「うーん、そういう意味で言った訳じゃ無かったんだけれど…でも確かに見た目は食べても大丈夫そうね。変な匂いもしないし…そうね。レンジもあるしせめて温めてから食べましょう?。電気も通っている様だし、シズナさん、アデレさんも食べられそうなら用意するわね?」
アデレ「ピザかぁ…意外なモノが有ったね。勿論頂くよ!」
食べ物に関する事になると妙に貪欲になる小太りの青年(エディー)の返事に巻き髪の少女は少し躊躇しながらも一応問題は無さそうかと少し困り気味に納得しつつ、冷蔵庫に仕舞われていた厚紙のピザの箱を取り出すと、やや型の古いレンジに入れて時間設定のボタンを操作する。
(食べられる内に食べる)、確かにひっきりなしに状況が変転し、追われたり襲われたりを繰り返している現状。此処(中庭)もいつ危なくなるか分からない。その為彼女(シズナ)の言葉は確かに的を得ていた。
温め始めて香ばしい溶けたチーズとぺパロニの匂いがしてくると、こんな状況であるのに空腹を覚えてしまう
―-
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≪メー…デー………ピッピッピッ、ピーピーピー、ピッピッピッ≫
アデレ「…救難信号?――でもこの周波数はノナカ伍長の」
無線機を半分やけくそで操作し、割り振られていた自分の部下達の周波数に弄るアフリカンウィッチは、ほぼ偶然ながらヒットした事に笑顔を浮かべかけたが――同時に少しの違和感を覚える。
―その周波数が割り振られていた伍長…扶桑出身の明るい斥候要員のウィッチであった綺麗な黒髪のあの子。割かし活発であった彼女がわざわざモールス信号で呼び掛けているのは…声が出せない状況なのか、それとも声を出せない程の重傷を負ってしまったのか――あるいは
アデレ「…………マミ、サムライねーさん、エディのアンちゃん、ごめん、少し急用が出来たわ。」
マミ「…アデレさん?――何処へ行くの!?一人は危険よ!」
ショットガンを背に背負い、小屋近くに駐車していたラーテルⅡ陸戦ストライカーを着装しようと小屋の外へ出る陸戦ウィッチを慌てて引き留める巻き髪の少女(マミ)
―降り頻る雨は心なしか、更に強くなり始めていた。
≫シズナ
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