スレ主 2022-10-11 10:07:36 |
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【洋館/1F北側廊下/マーフィー・シーカー、????×1、?????×1】
“ソレ”は酷く餓えていた。
単に血肉に餓えているのではない、そんなモノは其処らで幾らでも容易く手に入る。
――互いの肉を裂き合いバラバラにする様な激しい暴力のぶつけ合い…そんな(闘争)そのものに、この“ブラール”ととある世界で呼称され恐れられた歪な生体魔導工学の産物。
殺し殺され死なせ死ぬ為に生み出された濃緑色の化け物は、目の前の(ヒト)ともそれ以外(喰種)とも判別し難い相手(琲世)をねめつけて…
■■■■!!
次の瞬間には(消えた)様な速度で一気に距離を詰めて鋭利な刀の様な切っ先の揃った鉤爪を、得物(クインケ※ユキムラ1/3)を展開し構える青年(琲世)の首を刈らんと振う。
一方、交戦を開始した濃緑色の歪な恐竜めいた二足歩行のナニカ(ブラール)と、白髪混じりの青年、その後方からどうにか援護射撃をしようと、這いずって取り落したメインアーム(M4A1)を構え直すニット帽の傭兵(マーフィー)
如何考えても最高とは言い難い自身のコンディションに加え、普段使いのSPR Mk12では無く、治安維持任務という事で携行していた今の得物(M4A1)、照準器も着いていないアサルトライフルでピンポイント狙撃するのは中々至難の業になるだろう…下手をしたら彼(琲世)に弾が当たり兼ねない。
だが、あの化け物(ブラール)もかなり厄介な化け物に違いない――撃ち抜けるタイミングを傭兵はじっくりと伺う。
――
―その頃
ぽたっぽたっ
粘り気のある透明の粘液がモンスターパニック映画の一場面宜しく、一先ず歩く魔導士の少女(ルーシィ)の頭上から落ちて来る…最早(気のせい)で済ませるには明らかな異常だと認識出来るだろう。
(不可視の化け物)の捕食器付きの触手が彼女(ルーシィ)を逃がさない様にシュルシュルと首元に捲き付こうとしてきて…
≫佐々木琲世、ルーシィ
【洋館/1F書斎/ベン】
「………………………」
(荘園)と呼ばれる怪しげなモノに関して言外に“触れない方が良い”と言った様子の相手(ルキノ)の様子に今でも一杯一杯の状況で更なる厄介事を抱え込む気は更々無い黒人系のオフィスワーカーはそれ以上言及する事は止めた。
今は部屋の外…廊下の様子を水平二連式散弾銃を手に見張り伺う事に注力する、時折聴こえてくる銃声や叫び声は近くも感じるし、遠くから聴こえてくる様にも思える。
どういう訳か方向感覚や距離感すら曖昧になりがちだ。
―
小物入れの棚を調べる彼(ルキノ)
一段目は開くと古びたハードカバーの本(内容は推理小説らしい)と年代物の(黄燐マッチ)の小さな箱、本数は7本程だ。
二段目…特に目ぼしいモノは入っていない。
三段目、古いリボルバーの弾(38口径)が2発、弾頭が純銀製の所謂(銀の銃弾)と呼ばれるモノだ。それこそ狼男でも出て来るのなら役に立つだろう…もっとも撃つ為には銃本体が必要だが
四段目、サーモンの缶詰×1(まだ食べられそうだ)、バーボン(まだ封は切られていないアルコール度数強めの酒の小瓶、飲んでも良いが、色々使い道はあるだろう。)×1
五段目…簡単な鍵が掛かっているが錆びついていて鍵無しでも少し叩けば壊して開く事が出来そうだ。
≫ルキノ
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