匿名さん 2022-09-13 22:47:42 |
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……っ、ほんま律くんには敵わへんわ……( 反省の色などどこにも見当たらない彼の言い様にぐっと言葉を詰まらせ。言いたいことは山程あれど、可愛いの一言でその全てが吹き飛んでしまえば、満更でもなさそうに頭を撫でられながらひっそりと頬を緩めて。到着したファーストフード店は通常通りの混み具合。自分たちと同じ高校生も多く見受けられ。店内に漂う食欲を唆られる香りに放課後の適度な空腹感を刺激されれば、一直線にレジの前へと向かい、メニュー表と睨み合いながら頭を悩ませ )律くんはどれにする? うちは~……うーん……
ーー
( 華奢な彼女の重みを太腿に感じれば、支えるようにするりと腰元へ両腕を回し。普段より幾分か近い顔の距離感にも年単位で付き合っていれば慣れたもの。緊張よりも安らぎが勝り、愛おしさのままに一層表情を和らげて。近づいて少し離れて、そして最後には肩口に留まった彼女の香りをつかまえるように、あるいは存在を確かめるように、腰にあった手を後頭部に添えては歌うように軽やかに告げ )練習のために必要なことだからいいんだよ。
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