天体観測　／　〆　

皆んなに聞かれたないの！　もう、律くん分かってて言うとるやろ……（ 彼の手を引いて逃げるように学校を後にする最中、揶揄い調子の声が届くとくるりと身を反転させ律儀に反応し。未だ赤みの引かない顔でむきになって言い返すも小型犬が吠えている程度の迫力しかなく、やがてへにゃりと眉を下げると繋ぎ方の変わった指先に応えつつ「二人きりの時なら嬉しいんやけどね」と誤解の無いよう小さくこぼして。打って変わって優しい言い回しで行き先を委ねられると、ころりといつもの調子を取り戻し、低価格で長時間居座れるファーストフード店を挙げて ）うちも律くんと居れるならどこでもええけど……あ、○○とかどう？

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うん、おれも璃音補給したい。（ 淡々とした口調で告げられる愛情表現に、ふ、と目元を緩める。学校の設備を借りている手前褒められたことではないけれど、休憩中くらいは許されるだろうと他人より緩い基準を設ければ椅子を少し後ろに下げ。ピアノ椅子に座ったままの状態で彼女の方へと手のひらを差し出せば、彼女が膝に跨ろうとするならそのまま、膝の間に座ろうとするならもう少々両脚を広げるつもりで ）こっちおいで。