天体観測　／　〆　

り、律くん……！　皆んな聞いとるって！（ HRが終わったばかりの教室には、中にも外にもまだ大勢生徒が残っている。にも関わらず、まるで周囲の生徒など目に入っていないかのような台詞が彼の口から紡がれると、じんわりと淡く頬を色付けながら左右に目を遣り。差し出された手をすこし乱暴に掴むと、気恥ずかしさに居た堪れず、一刻も早くこの場を去ろうとぐいぐいと昇降口の方へ引っ張って ）

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（ 最後の一音を鳴らした指先を鍵盤から柔らかく持ち上げ、残響に耳を澄ました後にペダルからもゆっくりと爪先を上げる。しんと静まり返った完全防音のレッスン室に空気を切り替えるような浅い息をひとつ吐くと、自身の伴奏に合わせて歌っていた彼女の方へと顔を向け。今回は彼女のコンクールのための練習、彼女の気の済むまで付き合うつもりで ）……だいぶ仕上がってきたね。そろそろ休憩にする？　もう少し続ける？


問題ないようで良かったです……！　同時進行で進めるとのこと、承知いたしました。早速初回を書かせていただきましたが、絡みづらいようでしたら書き直しますので仰ってください。特に気になる点が無ければ、背後へのお返事は省略いただいても大丈夫です◎