主 2022-09-10 09:41:32 |
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>アニエス
(ズカズカと入り込んだ大男が見たのは何の変哲も無い自分の泊っている旅館の一室――入った途端に奇妙な気配は消えて…妙に冷たい空気が部屋を漂っており)
…ふん、拍子抜けだな。このおれに恐れをなして居なくなったか!へそ!―おうい娘(アニエス)よ。どうやら何かは退散したらしいぞ。
(と部屋を一通り見渡して仁王立ちした大男は、入口の襖前の少女にそう声を掛けて振り返る――本人は全く気付いていないが、入口にいる彼女にははっきり見えるかもしれない。大男の背中越しにまとわり付く髪の毛と、生気の無い女の顔が…)
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