匿名さん 2022-08-22 14:39:33 |
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………無自覚と言うのは恐ろしいものですね。
(エレベーターから走り去る形で出ていった彼女が直前に言い放った言葉を聞けば、その言葉が何を示していて、どう言う意味なのかわからない程自分は馬鹿でもなければ、鈍くも無い。彼女の言葉をそのまま受け取るなら自分を異性としてきちんと意識していると言う意味でしか無く、確かに彼女は恋愛やそういった駆け引きなんかは苦手だが、ふとした拍子にそんな言葉を残して行くのだから質が悪い。異性として意識されていると分かれば思わず目を丸くして少し固まれば、自分の頬がいつもより少し熱いのを感じる。今ほど彼女が先に出ていってしまった事をホッとした事は無いだろう。それだけ破壊力は凄かった。とりあえず、エレベーターが再度閉まる前に降りれば、さっさと席に着いてしまった彼女の為に、冷たいコーンスープとそれに合う朝食を用意しなければと思うと、男のメンツと言うのか、それとも自身の勝手なプライドか謎だが、彼女の前で顔が赤いままと言うのは何故か嫌だなと思えば、こちらも後で涼しげな表情で何かを言おうと思いながら調子を整えた後、朝食を取りにいつものメニューを選べ、尚且つ受け取れるそこに行けば、バーテンダーのような格好をしているダンディな男性、自分達と同じで河童の先祖返りである河住さんに、冷たいコーンスープとそれに合うさっぱりした朝食を注文して)
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