匿名さん 2022-08-21 15:03:38 |
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(毎朝の起床と同様に、意識の浮上と共に目を開けば思考する間もなく流れ作業で身体を起こす。普段ならそのまま寝床から抜け出て与えられた仕事に取り掛かるところ、今回ばかりは眠りの深さに反してするりと蘇った記憶がそれを制しては寝台の上に留まって。己が病身であることを思い出したのと、熱病の諸症状が引いていることに気が付いたのとでは、どちらの方が早かっただろう。完全に消失したとは言えないながら、気怠さも息苦しさも鈍痛も眠りに就く前と比べて遥かに和らいでいるように感じられれば、自らの額へと手のひらを添わせ。魔石から放たれる冷気に晒され続けた皮膚は最初こそひんやりと冷感を感じさせるも、徐々に本来の熱を取り戻し、やがて宛てがった手のひらと同等の温もりを保つ。しかしながら、やはり自身では判断が下せずに軽く首を捻ると、急速に興味を失ったかのように掛布団の上へと両手を放り出し。自身が眠り落ちている間に空はすっかり色を変えてしまったようで、窓の外には熟れすぎた果実にも似た夕茜。ベッドの脇にも空をそっくり写し取った日脚が落ち、反射光がランプの光のように暖かく室内を照らしている。熱の如何については測れずとも、症状が快方に向かっているのは確実だ。仮眠程度に休息を取るつもりが相当の時間が経過したようだが、夜を迎えるより先に回復したのは不幸中の幸い。主人に寝台を返還しようとベッドから抜け出しつつ、改めて窓の外を見遣ると、不意に仄蒼い光が柔らかな光線の中から姿を現し。この部屋の中で唯一の動的な光は陽光の中と魔石の傍を順に潜り抜け、それから閉じ込められていた場所を逃げ出すように扉の外へと抜け出てゆく。すぐさま自身も水精霊を追うように扉へと近付くが、一度足を止めると踵を返して先程まで潜り込んでいたベッドを綺麗に整え、今度こそ廊下へ出ると謝辞と病状の経過を伝えるべく主人を探し歩いて)
(/辛抱だなんて! 長くなりすぎるため割愛しますが、リヴィオ様のどのような面も萌要素でしかなく、いつも密かに悶えております……。こちらこそ口数も少なく扱いに難儀するミシェルの思いを汲んでくださいまして、リヴィオ様と主様には感謝してもしきれません……。ロルの方ですが、お言葉に甘えて夕方に起床とさせていただきました。悪夢に魘される展開につきましては、再度床に就いた後に描写させていただこうかと思っております!
お気遣いありがとうございます……! おかげさまで楽しくやりとりを続けさせていただいておりますが、もし万が一何かあればお伝えさせていただきますね。主様もご指摘やご要望があれば些細な事でも仰ってくださいますと幸いです……!/蹴り可)
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