匿名さん 2022-08-21 15:03:38 |
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(舞台に上がった瞬間、カーテンコールのような喝采が沸き起こる。スポットライトを浴び、その場の全員の注目を集める自身はまるでショースターのようだと現実感のない感想を抱くも、無論そんな良いものであるはずもなく。ぎらついた数多の瞳に、ひそひそと値踏みするような声。ここはオークション会場で、自身はそこに並べられるだけの商品。ショーステージなどではなく、首を刎ねることを娯楽としか思わぬ観客の為の断頭台なのだと理解して。司会の売り込み口上が終わるや否や、会場のあちらこちらから自身の値打ちが叫ばれる様を、舞台の上から他人事のように眺める。何もかもを諦めたような瞳で会場に佇む中、視界の端に動く人影を認めれば、そこからふいに声が響き。あまりにも唐突に提示された額面に司会までもが言葉を失いかける中、宣言した彼だけが堂々と立つ姿に目を奪われ、そうして気が付けば会場に木槌の音が響き渡っていて。悲嘆、怒号、歓声。様々な声で溢れる中を、商人に連れられて彼の元まで歩く。先程堂々たる声音で金貨百枚を宣言したその男は、一体どこからあれほど通る声を出したのかと不思議に思う程の細身で、燃えるような真紅の髪を一つに結わえている。吊り上がった目元と他者を寄せ付けない雰囲気に怯むほどの情動はもはや残っておらず、感情の抜け落ちたような顔でたった今主人となった彼を見上げると、最低限の必要事項だけを口に出して)
……ミシェルです。
(/数々のご配慮痛み入ります……。お陰様で何の不安もなく、楽しく創作させていただいております。当方としても主様にストレス無く、緩く長くお相手していただきたく思っておりますので、何か気になる点等ございましたらご遠慮なく仰ってくださいませ!
それでは、こちらも下がらせていただきますね。疑問点や相談事が生じた場合には、またお声を掛けさせていただきます。こちらこそ、これから何卒よろしくお願いいたします……!)
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