匿名さん 2022-08-21 15:03:38 |
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……とはいえ、最初は基礎訓練が主だが。そうだな、どの道ある程度の調合は任せようと思っていた所だ。まずは薬に含ませる魔力量を調節する事で基礎的な出力コントロールを……。
(今ではとうに見慣れたように思う一方、当初はさして気にも留めずにいたエメラルドの色合いに、何処か人を惹き付ける引力めいた物を孕むように感じるのは希少な双眸に付帯する大仰な俗称故か、はたまた相手へ傾げた情の無意識下における現われか。いよいよ迷い子のように内心の惑いを露わにして覚束無く宙を漂う双眸を急き立てる事はせず、口を真横に結んだまま腕を組んでは静かに相手の応答を待ち。こと魔術関連となると極端に視野が狭く饒舌になりがちであるのは己の悪癖ではあるが、相当に恬淡な気質にある相手の琴線へ触れ得たかは定かではないにしろ、差し当たり魔術という新たな見識を深める気概程度はあるらしい口振りに一つ首肯して。ゼロから魔術の基礎を構築するとなれば座学は勿論の事として、よく用いられるのは特殊な魔力糸による操作術の向上、瞑想による想像力の鍛錬と諸々の案が浮かぶ中、一先ずは元々この地下空間へ足を踏み入れた当初の目的と合致する物を選び取り、次なる工程を示しつつ率先して調合室へ続く扉を開けるだろうか)
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(静閑な森奥の奇特な住処の一室に、ただ木材を刃物で擦る音のみが響く。元は武骨な木の棒が丹念にヤスリで身を削られ、徐々に指揮棒程度の小振りな杖の様相を呈し始めて暫く、先端へ細やかな意匠と共に拵えた白雪のような銀の土台に真円を象る蒼の魔石を嵌め込めば手製の魔術杖の完成。生憎と透徹した蒼の内に映るのは寝起き故に未だ髪すら結ばれていない少々粗末な身なりの己ではあれど、薄ぼんやりと霞む思考ながら最終の検品を行う目尻は鋭く、矯めつ眇めつと幾度も出来栄えを改めて。あれから、一歩外へ踏み出せばやれ低級魔族に絡まれただの妖精共の姦しい話の輪に誘われただの、街ならばともかく元来人よりもそうでない者の方が多く息衝く地であれば想像に違わぬ引く手数多振りであったようで。一方、教養から掛け離れた経歴に反し頭の巡りや飲み込みは決して悪くなく、加えて緑貴石などという天賦の才をも授かる相手であれば基礎的な魔力の扱いや知識程度順当に物にしているように伺え。となれば次なるステップへ移るべく、精霊による伝令に連れられて相手が扉の外へ佇む気配を察知したのなら「――入れ」と依然として視線を杖から外す事無く、寝台に腰を掛けたままの位置にて端的に入室を促すだろう)
(/長丁場になりましたが、この度は魔力開花イベントの完遂ありがとうございました……!依然のんびりとした歩みでありながらようやっっっとミシェル様のお名前を呼び気軽に触れられるまでに関係性を変じる事が叶い、密かに背後はほくほくしております。当初のお互いのディスコミュニケーション振りやらすれ違い様やらを思い返すと何とも感無量です……笑。
さて、頃合いかと思い時間経過と場面転換を図らせて頂きましたが、以降はそのまま当初の予定通りに>34(3)街散策の方へ移らせていただきましょうか?あるいは、先に杖を用いて実際の魔術を扱う話や、はたまた魔術の基礎力を身に付ける上で一部躓いてしまいそうな箇所があるようであれば、今回のロル内にある『順当に魔力の扱いを身に付け云々』は一旦無かった事にして、それを乗り越える話を差し込むのも面白いやも、と今頃になってぼんやり考えております。こちら以外に差し込みたい話がありましたらそちらでも、予定通り(3)のイベント遂行の方がご都合がよろしければ別段魔術習得の関連は前後しても全く構いませんので、ご希望をお聞かせいただければ幸いです!)
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